こんにちは、秀光ビルドです!
マイホームを購入する時に、
自分がいくらまでの物件を購入できるのか悩む大きなポイント。
ひと昔前は「年収の5倍」と言われた時もありましたが、
その当時と比べて金利は大きく変わり、
不動産価格も現代の年収の5倍では、
買える物件の制限がきつくなってしまいます。
今回は、マイホーム購入予算と年収との関係についてご紹介します。
チェックポイントその1 「なぜ年収の5倍だったのか?」
1992年、経済計画として「生活大国5か年計画」が始まりました。
当時の不動産価格は、平均年収の10倍くらいと現在と大きな差はありません。
大きな差は「借り入れ環境」で、金利と金融機関が現在とは違うでことです。
借り入れの主流は、住宅金融支援機構といった公的融資で、
銀行はその補助的存在でした。
融資限度額は、公的融資と金融機関を合わせて
年収の4~5倍というケースが多かったです。
そこに自己資金を加えて、年収の5~6倍になることから
「年収の5倍」という基準が浸透していました。
チェックポイントその2 「現在は年収の何倍くらいが妥当?」
過去の年収5倍論は、現在ではなかなか当てはまるとは考えられません。
では、現在は年収で何倍くらいが妥当なのでしょうか?
平均年収と平均不動産価格で見てしまうと、
都内の場合新築で11倍、中古で9倍を超えている状況。
実際の購入バランスとしては、
年収の7倍程度の住宅ローンを組むケースが増加傾向と見られています。
そこに、自己資金を加えて年収の8倍程度と考えられるでしょう。
現在は、年収の〇倍という観点を重視するケースが少なくなっていることも、
この傾向になっていると考えられます。
チェックポイントその3 「年収〇倍に縛られない決め方」
年収から見る予算計画はもちろん大切ですが、
それ以外にも予算目安を決める考え方があります。
住宅ローンをいくらまで借りることができるかという視点よりも、
毎月いくらまでの返済なら住宅ローンが組めるという考え方です。
毎月の返済可能額や、現在の家賃より安くなるといった部分で
予算を決めるケースが増えています。
また、不動産市場が活性化していることもあり、
資産価値を重視して多少の無理をしても
条件の良い物件を選ぶケースも少なくありません。
マイホームの購入予算は、金利によっても大きく変更するため、
年収の〇倍にこだわってしまう方法が最適とは言えません。
毎月の収入からみた返済額や、現在の家賃から考えた方が
住宅ローンの予算目安が組みやすいでしょう。