日々の生活に欠かせなくなった電気だからこそ、
高くなりがちな電気代を少しでも節約したいと思いますよね。
しかし、節約を意識しすぎると窮屈な生活を送ることになるかもしれません。
効果的に節約するためのポイントをしっかり理解すれば、
家計の負担を減らしながら快適な生活ができます。
この記事では、今すぐ取り組める効果的な節約方法と
長期的に有効な節約方法について解説します。
ぜひ参考にしてください。
【コラムのポイント】
・電気を節約するための「ポイント」がわかる
・電気を節約するための「方法」がわかる
・電気を節約するための「住宅づくり」がわかる
電気代を節約するポイント
電気代の節約方法は、
小さなものから大きなものまで多数ありますが、
どれが効果的かわからない人もいます。
しかし、電気代をきちんと抑えれば、
年間で数万円以上の節約が可能です。
ライフスタイルを見直すことでも電気代の節約が可能です。
夜型の人は、昼間よりも電気を使う時間が長くなってしまいます。
早寝早起きにすることで、
照明や冷暖房などの使用量を減らすことができます。
また、温度を調整する家電製品は、
温度を1度変えるだけでも電気代に影響します。
冬場や夏場に冷暖房をしっかり効かせている上、
電気カーペットや電気ストーブなどを必要以上に使っていませんか?
家族で集まって1つの部屋で過ごすなどの工夫で節電することができます。
家電製品の中でもエアコンや冷蔵庫のように
電気の消費が大きいものは、
使い方を見直すだけでも節約の効果があります。
季節ごとに温度の調整をしたり、
消費電力の低い他の家電製品と
組み合わせて使用するなどの工夫が大切です。
また、家電製品は電源につながっているだけでも電気を消費しています。
毎日使う家電は、電源をこまめにオンオフするように気を付け、
長時間使わない家電はコンセントを抜いたり
スイッチをオフにするなども効果があります。
古い家電は消費電力が非常に大きいことがあるため、
最新の家電に買い替えるだけでも節電することができます。
具体的には、今日からでもできる節約方法をご紹介します。
電力会社を変える
電気代のベースとなる電力会社選びや契約プランは、
最も全体の電気代に影響するので、
最初に取り組むべきです。
一度選んで契約する手間を経るだけで、
すぐに出来る節約術の中でも最も大きい効果が期待できます。
2016年から始まった電力自由化により、
民間の会社などからも自由に
電力会社を選べるようになりました。
ガスと電気を組み合わせたプランもあるため、
光熱費をまとめて安くする機会でもあります。
また、会社だけではなく、時間帯や季節、
地域特性など生活スタイルに合わせた契約プランを選ぶことで、
より節約が可能です。
家電の使い方を見直す
エアコンや冷蔵庫など、電気をたくさん消費する機器を
使う方法を見直すことで節電できます。
毎日使う洗濯機、テレビ、照明なども、
使い方を工夫することで電気代を削減できます。
エアコンは設定温度によって電気代が変わるため、
季節によって使い分けることも効果的です。
例えば、夏場は冷房を1度あげてサーキュレーターを使い、
冬場はエアコンとストーブを併用する、
断熱カーテンを付けるなどの工夫があります。
また、エアコンフィルターを定期的に掃除することも効果的です。
冷蔵庫も、季節によって庫内の温度を調整することで
電気の消費を抑えることができます。
さらに、冷蔵庫の置き場所を壁や棚から離したり、
冷蔵庫の上にものを置かない、
食品を詰め込み過ぎないだけでも
効率的に電力を利用できます。
テレビや照明など、消費電力が少ないものでも、
電源をオフにする習慣をつけることが大切です。
電気の使い方を見直す
電気の使用方法を見直すことで、
普段の生活での電気の使用量や
電気代の消費先を知ることができます。
しかし、自分で電気量を測定することは難しいため、
消費電力を確認できるアイテム(ワットチェッカーなど)を
採用することをお勧めします。
手頃な価格で購入できるので、
まずは家計簿と同じように、
毎日の電気の使用量を確認し、
削減できる方法を見つけましょう。
電気代がかからない設備を導入する
初期費用は必要ですが、
電気が不要な設備を導入することで
長期的に電気代を節約できます。
省エネ家電は、電力を節約しながら
十分な機能を備えた高性能な家電が増えています。
家電には省エネ対応が必要で、
電気代の高い家電は買い替えを検討すると良いでしょう。
また、窓の断熱やカーテン、ブラインドの使用など、
工夫をすることで温度を一定に保つことができます。
窓は最も熱を通しやすい場所の1つなので、夏の熱を遮断し、
冬の冷気を室内に取り入れないためにも対策が必要です。
個々の設備だけでなく、
節電のための家作りという視点で考えることで、
最大の効果を得られます。
太陽光発電
太陽光発電は太陽熱のエネルギーを利用して発電し、
住宅の電力を自家発電することができます。
この発電した電力を余すことなく使い切れない場合は、
余ったエネルギーを電力会社に売電することができるため、
節電だけでなく収益性も高くなります。
また、太陽熱を利用して給湯や床暖房などの設備を整えることで、
電気代以外の光熱費も節約できます。
自然エネルギーを活用することで、
家計の支出を減らすことができます。
蓄電
蓄電システムとは、
電力会社から配電される電力を蓄電システム本体に蓄え、
必要な時に活用することができるシステムです。
もし太陽光発電を取り入れている場合、
太陽光発電システムとも連携できるシステムを選ぶことで、
昼間に太陽光で発電した電気を夜に使用することができます。
このようにすることで、電気をまかなうことができます。
また、太陽光からだけの蓄電ではなく、
深夜など電気代が安い時間に蓄電し、
その電気を日中に利用することで、
お得に効率よく電気代を節約することも可能です。
家庭用の蓄電システムにはいくつか種類がありますが、
近年では急速充電ができるリチウムイオン電池が主流となっています。
HEMS
HEMSは、家庭内で使用する電気を見える化し、
電力の使用を最適化する仕組みです。
普段どの程度の電気を使っているかを把握することは難しいため、
HEMSを使うことで家庭内の電気使用量や稼働状況が把握できます。
「ワットチェッカー」を使うと、簡単に電力量を確認できますが、
HEMSはどの機器がどれくらいの電気を消費しているのか、
どの時間帯に電力の消費が多いのかを
「見える化」しながら家電機器を「自動制御」します。
太陽光発電と連動させていれば、使用状況に応じて売電したり、
蓄電システムに蓄えた電力を利用したりを制御します。
最新技術を使って、単にスイッチをオンオフするだけではできない、
効率のよい電気の使い方を促進することで、節電が実現できます。
まとめ|電気の最大の節約は節電できる家作り!
電気代を少しでも安くするためには、
一つ一つ取り組めることがたくさんあります。
特に、電気代の契約プランは生活スタイルによって見直すことで
金額が大きく変わるでしょう。
しかし、最も節電の効果を高めるためには、
節電しやすい家作りを心がけることです。
エアコンが効きやすくなる対策や、
家電の消費電力を抑制するような間取りや配置など、
節電を意識した取り組みが大きな節電効果につながります。
また、今は、人の手による細かな節約方法よりも、
より効率的に電気をコントロールしてくれる
最新の技術が多くあります。
それらを活用することも、
より長期的な節電を実現することにつながるでしょう。